
DVの原因を考える上で、DVがさまざまな要因や特徴が絡み合っていることを理解することが必要です。その複雑さ故に、DVが起こる背景となっています。
DVの特徴としては、配偶者や恋人間のパートナーによる暴力は被害者が女性であることが圧倒的に多く、そのパートナー間の暴力は単純な喧嘩ではなく加害者から被害者への一方的な暴力であることが圧倒的に多いことが上げられます。
その背景には、日本では古くから伝え続けてられている社会制度があり、家庭、職場、地域などでは慣習的・潜在的に男性優位な社会構造となっていることが関わっています。 「男は仕事、女は家事・育児」という「男は男らしく」、「女は女らしく」という性別の役割分担の考え方が社会的、文化的に根付いています。
一般的に女性の給与収入は男性のそれの約60%と言われています。すなわちこれは性別で仕事=男性、家事=女性という役割分担によって、経済的な格差が生まれる大きな要因となっています。
さらに男性優位な社会構造は、男性を支配する側、女性を支配される側という考え方が慣習的にあるので、法的に単純な「夫婦喧嘩」と見なされることも多く、訴訟として訴えにくい環境にあります。
そうして見落とされてきたDVは、それを目撃した子どもたちにも影響をおよぼします。幼児期に大人のDVを目の当たりにした子どもたちは、自らが成長した時に暴力として表現するケースが多々あり、次の世代に暴力が引き継がれるという負の連鎖が起こります。