
家庭は、子どもたちにとって安全で安心できる所です。ところがこの家庭でDVがあると、その中で育った子どもたちへの身体的、精神的な影響は計り知れないのです。
大声で罵倒する声、物が破壊される音、悲鳴、脅迫する声など子どもたちの小さな耳にも聞こえてきます。目の前で繰り返される暴力、傷つけられた姿、荒れ果てた部屋、その小さな目に見せつけられます。そのような環境で育った子どもたちは大きな傷を受け、その後成人してからも影響を及ぼしています。
DVのある環境で育った子どもたちには四つの影響があると言われています。 まず一つ目は「子どもが直接的な被害者になる」ということです。DVを受けた親は行き場をなくし、自らの子どもに虐待をするという事実もあります。
二つ目は「暴力の目撃者になる」ということです。暴力を目撃することによって心理的に虐待を受けた状態と同じ状態になり、子どもたちは恐怖や極端な緊張を持ちます。
三つ目は「暴力は次世代に受け継がれる」ということです。DVのある家庭で育った子どもには、"暴力は許される"、"暴力を振るわれても堪えなければならない"などなとどいった概念が刷り込まれ、子ども自身が加害者、被害者となり次の世代へと連鎖します。
四つ目は「子どもの安全な生活や発達が保障されない」ということです。DVが行われている家庭では、常に家庭内が荒れ、自らも虐待を受ける危機があり、精神的に極度に不安定になります。そんな環境下では子どもたちの健全な成長は望めません。