
DVを起こしたとき、DV加害者は「自分が一方的に悪くてDVを起こしているのではない」という言い訳をします。その言い訳の根底には、勝手に自分に与えている「権利」があるという「思い込み」があります。
DV加害者は、自分と相手との間にお互いに尊敬し合い、いたわり合う対等な関係をつくることがイメージしにくくなっています。加害者自身の権利が極端に大きいと意識しており、被害者に対してはとても小さい権利しか持っていないかのように考えます。
例えば加害者自身が持っている権利として「世話をしてもらえる権利」「気持を気遣ってもらえる権利」「性的欲求を満足させてもらえる権利」「服従してもらえる権利」「責任とらなくてもいい権利」などです。
以上のような加害者が自分に与えている権利が行使されているときは、加害者は満足し幸福感に満たされているのですが、このような不当で不公平なことが現実的にかなうことはありません。その結果、加害者の感情が激しく起伏し、さらには爆発したような状態になります。いわゆるキレた状態となります。
キレた状態では、相手の話しにはいっさい耳を貸さず、さらに攻撃的になります。自分こそが正しいのだと思い込んでいるので、相手の主張に対して復讐心さえ抱くようになります。
自分の権威に対して挑戦されているのだと考え、さらにもっと相手を圧倒しようと考えます。そのためには自分は何をしても許されると思い込み、DVがさらに激しくなることになってしまうのです。